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高金利通貨は長期的には下落するという基本を忘れていた

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人生と投資には3つの坂があります。

上り坂と下り坂。

そして・・・

 

まさか。

 

2016年の相場にも「まさか」は起きました。

南アフリカランドです。

 

リーマンショックの時を大きく下回る6.2円台をつけました。まさに「まさか」の出来事です。7円台で推移していたZAR/JPYにこのようなことが起こるなど誰が想像できたでしょうか?

トルコリラも急落し、38円を割れそうになりましたが、踏みとどまったのを見て、トルコリラでよかった・・・とほっと胸をなでおろしました。

 

これだけの急落が起こるのもやはりマイナー通貨だから。元々の取引量が多くないところにレバレッジをゴリゴリかけたFXトレーダーたちがおり、なおかつストップロス狩りを狙うヘッジファンドが参戦すれば、ストップを巻き込みこれだけの為替変動が起きるのでしょう。

 

高金利通貨は長期的になぜ下落するのか?

南アフリカランド/円の長期チャートです。

ZAR/JPY長期チャート
2006年 08年 10年 12年  14年  2016年
19円 →14円→12円→9.7円→9.1円→7.1円

一貫して右肩下がりなのがわかると思います。

 

次はトルコリラ/円の長期チャートです。

超長期だとあまりに急降下なので、デノミした2005年から見てみます。

TRY/JPY長期チャート
2006年 08年 10年 12年 14年 2016年
88円 →90円→60円→42円→45円→38円

健闘している時期もありますが、リーマンショックで完全に安値となり、最終的には半値以下です。

 

途中反発することもあるので、短期的目線ではわかりにくいですが、長期的に見ると高金利通貨は下落していく。これは間違いありません。10年でどちらも半値以下に下落していることからも明らかでしょう。

 

高金利通貨はたいていの場合、新興国通貨でインフレ率が高いです。物価が上がるということは、簡単にいうとお金の価値が下がること。価値が下がったお金は同じ比率では交換してもらえませんね。

わかりづらいですが、歴史的に証明しているように高金利通貨は長期的には下落するのです。そう考えると、高金利通貨を保有するのは合理的な選択ではありません。

でもね、やはり毎日のスワップというのは魅力的なんですよね。

 

1年間でいくら下がってもいいかと考えると

トルコリラのスワップは1日約110円なので、365日で約4万円です。ということは、1年で4円下落しても損はしないということになります。

2015年は1年間で5円下落したので赤字。
ただし、2012年からだと2円しか下がっていないので、大黒字。

結局は買うタイミングなんだけど、基本下落した時に買っていれば損はしないようです。

では、南アフリカランドは?

ZAR/JPYのスワップは1日約12円として、365日で約4380円。つまり、1年間で0.43円下落しても損はしないということになります。

それに対し、2015年は1年間で3円下落したので超赤字
2012年からだと1.7円の下落ですが、4年もかかってトントンなんて時の無駄遣いここに極まれり。

つまり、割に合わないということ・・・。

 

まとめ

そう考えてみても、買ったのがトルコリラで良かったかなと思います。今年になってアメリカの利上げの影響か、米ドルが下がり、豪ドルが80円割れ、ランドは6円台が定着しそう。なぜかトルコリラは比較的底固いので助かっています。

 

しかし、含み損が減る見込みがなかなか立たずに困っています。基本を忘れて、つい買ってしまったのが痛い・・・。やはりスワップ狙いなら、どちらかというと豪ドルのような安定した通貨が狙い目でした。

しばらくは弱いかもしれませんが、耐えるのみですね。

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