ゴールデンウィークのような長期休暇には恒例行事ともいえる円高仕掛けが今年も行われています。日銀の金融緩和見送りもあって、日経平均株価も下落していますね。
トルコリラ/円も36円台まで下がっているので、含み損も絶賛拡大中です。現在のところ、-53万円。なかなか含み損解消までは至りませんねえ。
さて、前回は配当金生活をするには株ではちょっと難しいという話をしました。
では、FXではどうかという・・・。現在の私の含み損を見れば、おおよそ予想はつくと思いますが、これまた厳しいです。
前回のおさらい
・1000万円貯めても株の配当金は40万円程度
・年間400万円の配当金を得るには、1億円が必要
・普通には達成不可能なので、生活コストを下げるか投資で増やさないと難しい
FXでは配当金の代わりとして、金利差によるスワップポイントが付きます。高金利通貨の代表は南アフリカランドとトルコリラですが、私がトルコリラを保有しているのでそちらで計算してみます。
トルコの政策金利は2016年5月現在7.50%。マイナス金利の日本とは大きく差がありますね。1日のスワップポイントは1万通貨あたり115円もつきます。
世間の平均収入である年間400万円の金利収入を得ようとすると、95.3万トルコリラ=約3500万円が必要ですね。ただ、FXといえばレバレッジなので、レバ2倍としてみると約1800万円・・・結構いけそうな気がしてきました。
しかし、よく考えたらそんなうまい話はありません。高金利通貨は長期的には下落するという基本を忘れていた、で書いたとおり高金利通貨は長く持っていると徐々に下落します。含み損は増えていき、手に入るスワップは減少していくのでした。残念。
金利生活をするには、最低でも安定している豪ドルくらいでないとリスクがでかすぎです。
スワップポイントで金利生活するにはいくら必要か?(ただし、豪ドル)
豪ドルのスワップポイントは1万通貨あたり50円です。
年間400万円のスワップ生活するのは、220万豪ドル=約1億7600万円が必要です。これもレバ2倍として8800万円が必要。株の配当金と必要資金はたいして変わりませんね。それもそのはず豪ドルの政策金利は、長らく2%でしたが、2016年5月からは1.75%です。日本からすると高いですが、もはや高金利通貨という感じではありません。
つまり、FXでも金利生活することはできません。以上、終了。
また残念な結論となってしまいました。しかし、そうはいっても私の昨年7月に買ったトルコリラ10万通貨は、1年も経っていないのにすでに32万円ものスワップポイントが付いています。買う時期さえ間違えていなければ、利益が出ていてもおかしくありません。豪ドルだって10万通貨で年間に18万円ものスワップがつくことになります。
これはこれでアリだと考えています。日本では金融機関に預けても定期預金金利が0.01%、普通預金にいたっては0.001%です。100万円預けても利息が10円ということを考えれば、ずいぶん良いですね。
スワップ狙いの口座は、私はヒロセ通商を使っています。他社と比較するとスワポがかなり高いです。豪ドル50円は他社だと35~41円くらい。トルコリラ115円は他社だと85~108円くらいです。圧倒的にお得です。
⇒ヒロセ通商【LION FX】
まとめ
スワップポイントだけで金利生活していくのは難しいとしても、日本円よりはよほど高額な金利収入が得られるため、一つの手としてはありだと思います。
問題は購入時期のタイミングなので、安くなった時に仕込むか、買い下がりをしていけばなかなか良いポジションを築くことができるのではないでしょうか。
スワポの利点は、一度ポジションを持つと何もしなくても利益が積み上がることです。証拠金維持率がたっぷりあれば、本当にほったらかしにできます。
逆に欠点もあります。
・基本ロングのみなので、下落相場のときは含み損がすごい勢いで増える。
・ボラティリティーが高い、価格変動が大きいときに退屈。
・いくら値動きがあっても、資産増加はスワップのみなので亀の歩みとなります。
これらを解決できると金利生活を達成しやすくなるのですが・・・。次は私がどうやってこの欠点を補っているかを書きたいと思います。